その恋は、嘘か、誠か。

抜け出せない、NEWSの愛から。

NEWS LIVE TOUR 2020 STORYに寄せて。(「命」と「エンターテイメント」)

NEWS LIVE TOUR STORY2020の幕が、つい数分前に閉じました。

このライブは、きっと私の人生に一番強く刻まれる。そう思ったからこそ、思いが少しでも薄くなってしまわないうちに、この文章を書き始めました。

 

私は、STORYのライブのチケットを持ちながら、1度も会場に足を運ぶことはありませんでした。

この状況と、私の仕事がそれを許すものではなかったからです。

私の職場は、この1年間半近くの間に報道で何度も「最前線」と取り上げられた、とある場所です。そして私の生きる場所は、今現在も緊急事態宣言下にあります。

ライブに行くことはおろか、実家へ帰省することも、職場以外の誰かと会うことも許されていません。申し込んでしまったこと、空席を作ってしまったことへの罪悪感はいまもずっと抱えています。

ただ、正直に言うと、この状況下で有観客ライブを続けていくこと自体にものすごく懐疑的な気持ちを抱いていました。日々陽性者が増えていき、医療現場の実情を肌身で感じ、どんなに必死になっても改善していかない状況であがき続けていた私には、有観客ライブなんてとても受け入れられるものではありませんでした。

それでも、NEWSは止まらなった。毎日辛くて悲しくて、楽しさを求めてファンになったのに、こんな思いをするくらいならいっそ離れてしまおうかと、何度も何度も思いました。

配信ライブのチケットも、ずっと買うことができませんでした。

 

配信2日前、偶然が私とNEWSを結びつけることになりました。

その時までNEWSの映像も声もすべてを避けていた私の目に、本当に運命のようにWORLDISTAのさくらガールの映像が降ってきました。

「会いたかった」

NEWSを見てふとこぼれた言葉が、耳に入ったときに涙が止まらなくなりました。

ああ、私、会いたかったんだ、こんな状況でも、大好きで大好きでたまらなくて、会いたかったのに、それに気付きもしないくらい、抑え込んでいたんだ、と初めて自覚しました。

 

結果、私は配信ライブを見ることを決めました。

ライブ1曲1曲の感想や、3人のNEWSでの決意は、今私がここに書き残したいことではないので割愛します。(気が向いたらまたいつか)

 

まず初めに冷たいことを言うようですが、配信が終わった今をもってもなお、この状況下の有観客ライブを完全に肯定はできていません。

ただ、たくさんファンに囲まれた彼らの表情は、その環境でなければ絶対に見られないものでした。あんなに嬉しそうに、楽しそうに、幸せそうに歌い踊る彼らはきっと、無観客の配信で見れるものではなかったと思います。そして、その表情は、私がなにより好きなNEWSの顔でした。

 

そして、ライブが進んでいくにつれて、こんな気持ちを抱きました。

エンターテイメントは生きるために不可欠なものではない。エンターテイメントがない世界でも、生きていくことはできる。エンターテイメントが枯渇しても、人の命は止まったりしない。

でも、この世の中を生きていく「理由」にはなる。彼らが届けてくれるような、たくさんのエンターテイメントがあるから、人に生きる意味ができる。そして、この仕事で生きていく彼らもきっと、届けることで生きる意味をみつけられる。

 

私のいるような場所は、命を守るためにあります。生命の維持が保証されるために、日々戦っています。きっと今一番の最前線である医療現場も同じだと思います。

でも、生命が維持された先には、幸せに生きる理由があっていい、あるべきなのだと思います。そしてそれを与えてくれるのがエンターテイメントなのだとも。

私にとっては、それがNEWSであるということを強く感じました。

 

NEWSを愛するすべての人が本当に心から幸せになれたライブにだったのかどうかはわかりません。特に、ライブに「行かない」選択をした人たちの悲痛なほどの想いは、手に取るようにわかります。

それでも彼らが止まらなかったのは、この世の中にエンターテイメントがあることを、NEWSがあることを、伝えるためだったのかと思います。

3人になっても、この状況の中でも、NEWSがNEWSでいてくれて、走り続けてくれることが、誰かの生きる理由に、希望になって、そして彼ら自身にとってもNEWSである理由になるから。

 

次のライブがいつになるかはわかりません。

でも、その時には多くの人が心からの笑顔で参加し、声を出してNEWSを応援できるようなる世の中を作るためにも、明日からの仕事に立ち向かっていこうと思います。

命も、その先にある生きる意味を支えるためにも。

 

NEWSの皆さんへ。

私の生きる理由でいてくれてありがとう。NEWSがいるから幸せです。

これからもずっと大好きです。