その恋は、嘘か、誠か。

抜け出せない、NEWSの愛から。

NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTOに思うこと。

ついに終わってしまいましたねQUARTETTO。

 

私的QUARTETTOのコンセプトはずばり「アップデート」だと思っています。

今回のコンサートは、全公演のシゲアキさんの挨拶でも述べられる通り、
「4人体制になって、4年目、4回目のツアー」

という「4」づくしの記念すべきコンサートでした。
現在のNEWSは、個人の活動も目覚しく、またグループとしてのレギュラー番組も抱え、さらに24時間テレビのメインパーソナリティーにも抜擢される、「追い風のさなかにある」アイドルです。これだけの活動を抱えると、当然ツアーの準備・リハーサルにかけられる時間はこれまでと比較してとても短い時間になります。短い時間でどれだけのクオリティを追求できるかが、今ツアーの勝負であったといえます。
という中で始まった今ツアー。


セットリストは、下記の通り。

1、QUARTETTO
2、ANTHEM
3、チャンカパーナ
4、希望~Yell~
5、チュムチュム
6、KAGUYA
7、太陽のナミダ
8、Happy Birthday
9、チェリッシュ
10、星の王子さま(シゲアキさんソロ)
11、LIS'N(増田さんソロ)
12、Touch
13、NEWSKOOL
14、Weeeek
15、Deperture
 ―MC―
16、愛言葉
17、Theme of QUARTETTO
18、四銃士
19、星をめざして
20、愛のエレジー(小山さんソロ)
21、Encore(手越さんソロ)
22、I・ZA・NA・I・ZU・KI
23、Wonder
24、シリウス
25、NEWSニッポン
26、ライフ(東京ドーム公演のみ)
27、恋のABO
28、TEPPEN
29、NYARO
30、ヒカリノシズク
【アンコール】
31、ONE-for the win-
32、さくらガール
33、恋祭り
【Wアンコール】(6/12東京ドーム公演のみ)
34、Weeek


わかる方にはわかると思いますが、なかなかに衝撃的なセットリストです。
ライブの約9割がシングル曲と本ツアー表題のアルバム「QURTETTO」の収録曲のみで構成されています。しかもそれ以外の楽曲についてはすでにライブで何度も披露された曲ばかりです。


これまでのNEWS(4人体制)はどちらかといえば、ライブでは未発表の曲を積極的に披露してきたところがあり、今回も前ツアーの間に発表されたシングルのカップリングや、6人・8人の時代の楽曲が披露されるのでは、という期待も高かったと思います。特にカップリングに関しては、非常にクオリティの高い楽曲揃いでライブでの披露を心待ちにしていた人も多いことは容易に想像がつきます(かくいう私もその1人でした)。

それでもNEWSは今回このセットリストを自信を持って届けることにこだわっていました。

どうして?

ツアーパンフレットで手越さんも

「普段なかなかテレビで披露できないようなカップリング曲やアルバムの中の曲もたくさん聴かせたいって思いが強かった」

と述べています。
しかし他の3人は最初からこのセットリストを希望していたような発言をしています。
その意図はなんなのだろう。と思ったとき、冒頭に書いたしげの言葉が頭をよぎりました。

「4人になって、4年が経って、4回目のツアー」

今回のツアーは現体制のNEWSにとっての節目だったのでは。
4人での始動となった美しい恋。
NEWSとして10周年を迎えた2013年。
4人で初めてフラットな状態から作ったWhite

そして迎えた今回のQUARTETTO。

ツアーパンフレットでもこう記載されています。

 増田さん

「たくさんの楽曲がある中で、王道というか『NEWSと言えばやっぱりこれだよね!』って思ってもらえるものを選んだ」

「加えてまだ誰も見たことがないような新しい一面も入れることでNEWSの振り幅の大きさを感じてもらえるものになったんじゃないかな」

シゲアキさん

「今回は、NEWSとして求められていることをやりつつも、それを新しい形で見せていくってスタイルになるんじゃないかな」

「必然的に今までのライブとは変わってくる」

「NEWS4人になって4年。4枚目のアルバムで4回目のライブにしてついにNEWSらしさが固まってくる」

 

未披露の曲を披露することは確かにNEWSに求められていることだと思います。それでも既出の曲を選び「今までにないNEWS」を見せたかったという思い。私はそれを「NEWSのアップデート」だと受け取りました。

確かに既出の曲ばかりではありましたが、私としては1曲も「またそれやるの?」は感じなかった。前回までのコンサートでは、正直「もう昔のシングルはいいかな」と思っていた自分もいます。けど今回は、散々使い古されてきたはずの曲たちがすごく新鮮な輝きを持っていました。コンサートの演出構成を考えるのに今回はいつもより時間をかけた、という増田さんの言葉に証明されるように、彼らは「あえて」既出の曲だけで勝負を挑んだわけです。そんなことしなくたって、まだ披露したことのない曲を歌うことがファンを満足させることなんてわかった上で。

4人体制になって4年、4回目の節目のツアーに出した答えは、これまでに披露した曲を歌うことで「4人のNEWS」をアップデートし、これこそが「NEWS」なのだと伝えることだったのではないでしょうか。「4人の」なんて形容詞は不要だと。「NEWSといえば」という曲を通すことでより「新しいNEWS」らしさを色濃く出すことができます。

今までのNEWSと違うことなんて、そもそも織り込み済みで、これからのNEWSの方向性を見せる、わざとその変革を感じさせるためのライブだったんではないかと私は受け取ることにしました。私は、今回のライブがセットリストも演出も衣装も全部ひっくるめて大好きだし、大成功だと思っています。(裏コンセプトをもっと早く感じていれば、さらにこのライブの深みが理解できたのにという思いもあったりしますが。)

 

今回のツアーの演出や構成、セットリストについては面白いくらいに賛否両論です。それもとてもおもしろいと思うし、もちろん良くも悪くも彼らにもその声は間違いなく届いているはずです。今ツアーを受けて、次はどう出るのだろう。これからのNEWSは一体どうなっていくんだろう。

今のNEWSは本当にいろんな面で過渡期を迎えていると思います。グループとしてのこれからも、メンバーひとりひとりも、そして彼らを愛するファンも。

それがどんな結果になるのか、しがないファンとして見つめ続けていけたらいいなと思います。

 

NEWSのみなさん、そしてこのツアーにかかわったすべてのスタッフの皆様

素晴らしく愛に溢れたツアーをありがとうございました!